婚約中の浮気が発覚!あなたが取るべき行動と法的対処法

婚約中の浮気

婚約中に浮気された。

その事実を知った瞬間、あなたの胸を突き刺す激しい痛みと裏切られた怒りを感じたのではないでしょうか。

婚約中の浮気は法的にも精神的にも大きな問題です。

結婚を約束した二人の間で起きた裏切りに対して、あなたには正当な権利があります。

この記事では、婚約中に浮気された場合の具体的な対処法から慰謝料請求の方法まで詳しく解説していきます。

辛い状況でも、あなたの権利を守るための具体的な手順を分かりやすく解説しています。

感情に流されず冷静な判断をするために、ぜひ最後までご覧ください。

目次

婚約中に浮気された側が取るべき具体的な行動

婚約中の浮気は予想もしていなかった裏切りであり、感情的に大きなショックを受けるものです。

しかし、感情に任せて行動するのではなく、冷静に対処することが大切です。

婚約中の浮気が発覚した時点で、あなたには法的に取れる手段がいくつか存在します。

婚約破棄|相手の社会的地位や信用に影響を与える

婚約中の浮気が発覚したら、まず考えるべきなのが婚約破棄です。

婚約は法的な拘束力を持つ約束であり、その破棄は相手に大きな影響を与えます。

婚約破棄を行う場合は、相手に明確な意思表示をすることが重要です。

婚約破棄の通知は口頭だけでなく、内容証明郵便などの文書で行うことで証拠が残ります

文書での通知は後の法的手続きでも有利に働くことが多いでしょう。

特に、婚約指輪などの贈り物や結婚式の準備金などの返還を求める場合は文書での記録が必要です。

婚約破棄によって、浮気した相手は周囲からの信用を失うことにもなるため、社会的制裁としての側面も持ちます。

あわせて読みたい
婚約破棄の正当理由と不当理由を法的視点から解説 婚約破棄は法的責任を伴う複雑な問題です。正当な理由と不当な理由の違いや、請求できる補償について詳しく解説します。

慰謝料請求|婚約者と浮気相手双方に対して請求が可能

婚約中の浮気は、法的には「婚約不履行」や「不法行為」として扱われます。

そのため、婚約者だけでなく浮気相手に対しても慰謝料を請求することが可能です。

慰謝料請求を行う際は、婚約の事実と浮気(不貞行為)の証拠を揃えることが何よりも重要となります。

婚約の証拠としては、婚約指輪の購入記録や結婚式場の予約証明などが有効です。

浮気の証拠は写真やメッセージ、第三者の証言などが該当します。

浮気相手に対する慰謝料請求では、その相手が婚約の事実を知っていたことを証明する必要があります。

慰謝料請求は精神的苦痛に対する賠償であり、失われた結婚準備費用などは別途請求できる場合もあります。

法的に適切な対応をするため、証拠を集めた後は弁護士への相談をおすすめします。

婚約中の浮気による慰謝料請求が認められる理由

婚約中の浮気は単なる心の問題ではなく、法的にも責任が問われる行為です。

なぜ婚約中の不貞行為に対して慰謝料請求が認められるのか、その法的根拠を理解しておきましょう。

婚約とは、将来的に婚姻関係を結ぶという約束のことです。

法律の観点からみると、婚約は単なる口約束ではなく、一種の契約関係と解釈されます。

婚約は民法上の「婚姻予約」として法的保護の対象となっているのです。

つまり、婚約を破棄する側に正当な理由がなければ、相手に対して法的責任を負うことになります。

婚約指輪の交換や結納などの儀式を行っていれば、なおさら法的な婚約の成立が認められやすくなります。

また、結婚式場の予約や新居の契約など、将来の結婚に向けた具体的な準備を始めていた場合も、婚約の証拠として重視されます。

不貞行為は法的な不法行為として扱われるから

婚約中の浮気や不貞行為は民法709条に定められた「不法行為」に該当する可能性があります。

婚約関係にある二人の間には、互いに誠実に行動する義務が生じるからです。

一方が浮気をすることは、この誠実義務に違反する行為となり、相手の精神的苦痛に対する賠償責任が発生します。

慰謝料請求が認められるためには、いくつかの条件を満たす必要があります。

正式に婚約が成立していること

慰謝料請求の前提として、法的に有効な婚約関係が存在していたことを証明する必要があります。

証明方法としては、婚約指輪の購入記録や結納の証拠、親族への挨拶の事実などが挙げられます。

SNSでの婚約発表や、友人・知人に広く認知されていた事実も補強証拠になります。

結婚式の準備や新居の契約など、結婚に向けた具体的な行動の証拠があればより強固です。

相手の行為が不貞行為に該当すること

婚約中の浮気が「不貞行為」として認められるには、相手に肉体関係があったことが前提となります。

ただし、最近の裁判例では、継続的な精神的な結びつきを持つ交際関係も不貞行為として認める傾向があります。

例えば、デートの様子や親密なメッセージのやり取りなども、不貞行為の証拠として認められることがあります。

証拠集めは難しい面もありますが、第三者の証言やSNSの記録なども活用できるでしょう。

相手に故意や過失が認められること

慰謝料請求が認められるには、相手が意図的に不貞行為を行ったことや、過失があったことを示す必要があります。

浮気相手に対しても慰謝料を請求する場合、その相手が婚約の事実を知っていたことが重要なポイントとなります。

婚約者が婚約の事実を隠していた場合、浮気相手に対する請求は難しくなる可能性があります。

ただし、社会通念上当然知るべき立場にあった場合は、知らなかったという弁明が認められないケースもあります。

あわせて読みたい
浮気・不倫による慰謝料請求ガイド|相場や条件、成功事例を解説 浮気や不倫による慰謝料請求の条件や相場、請求方法を詳しく解説。証拠集めから交渉、時効まで、知識を身につけて適正な補償を受けましょう。

婚約中の浮気に対する慰謝料の相場はいくら?

婚約中の浮気に対する慰謝料を請求する際、まず気になるのが「いくらくらい請求できるのか」という金額の相場です。

実際のところ、婚約中の浮気による慰謝料の相場は、個々のケースや状況によって大きく異なります。

一般的な婚約中の浮気による慰謝料の相場は50万円~200万円程度と言われています。

ただし、この金額は様々な要素によって上下することがあるため、あくまで目安として考えましょう。

状況慰謝料相場
一般的な婚約中の浮気50万円~200万円
結婚式直前の浮気発覚100万円~300万円
長期間の継続的な不貞行為150万円~300万円
婚約破棄に至った場合100万円~250万円
浮気相手に対する請求30万円~150万円

慰謝料額を左右する主な要素としては以下のようなものがあります。

慰謝料額を左右する主な要素
  • 婚約期間の長さ(長いほど高額になる傾向)
  • 浮気の期間や回数(長期間、複数回だと高額に)
  • 結婚準備の進行状況(式場予約済みなど具体的な準備が進んでいるほど高額に)
  • 被害者の精神的苦痛の度合い
  • 加害者や浮気相手の社会的地位や経済力

特に結婚式の日取りが決まっていた場合や、新居の契約が済んでいた場合などは、準備に伴う実費の損害も発生しているため、慰謝料とは別に損害賠償請求できることもあります。

婚約中の浮気に対する慰謝料請求は、裁判所の判断に委ねられる部分も大きいため、弁護士に相談しながら進めることをおすすめします。

なお、浮気相手に対する慰謝料請求は、相手が婚約の事実を知っていたことが証明できれば可能ですが、婚約者本人への請求より金額は低くなるのが一般的です。

浮気した婚約者やその相手に法的に慰謝料を請求する方法

婚約中に浮気された場合、感情的になりがちですが、法的な慰謝料請求を行うには冷静な対応と戦略が必要です。

ここでは、婚約者と浮気相手に対して効果的に慰謝料請求を行う具体的な手順を解説します。

1.婚約の事実を示す証拠を用意する

慰謝料請求の第一歩は、そもそも法的に有効な婚約関係があったことを証明することです。

婚約は口約束だけでは証明が難しいため、具体的な証拠を集める必要があります。

婚約の事実を証明する証拠としては、婚約指輪の購入記録や結納の写真、結婚式場の予約証明書などが有効です。

また、SNSでの婚約発表や、両家の顔合わせの様子を記録した写真なども補強証拠になります。

結婚式の招待状の下書きや、新居の賃貸契約書なども婚約の事実を示す重要な証拠となるでしょう。

親族や友人からの証言も、婚約関係の立証に役立ちます。

2.不貞の事実を証明するための証拠を確保する

婚約の事実が証明できたら、次は相手の不貞行為を証明する証拠を集める必要があります。

不貞行為の証拠集めは非常にデリケートな問題ですが、法的手続きには欠かせません。

浮気の証拠としては、ホテルの利用記録、二人きりでいる写真、LINEやメールなどの親密なやり取りの記録が有効です。

ただし、証拠収集の際には違法行為(盗撮、盗聴、不正アクセスなど)を行わないよう注意が必要です。

相手の携帯電話を無断で見る行為も、場合によっては違法となる可能性があります。

証拠集めに不安がある場合は、探偵事務所や弁護士に相談することも検討しましょう。

3.浮気相手が婚約の事実を認識していた証拠を集める

浮気相手に対しても慰謝料を請求するなら、その相手が婚約の事実を知っていたことを証明する必要があります。

これは「故意」または「過失」があったことを示すための重要なポイントです。

浮気相手が婚約を知っていたことを示す証拠としては、SNSでの婚約発表を見ていた形跡や、共通の知人を通じて婚約の事実を知っていたことを示す証言が役立ちます

また、相手が婚約者の家族や友人と面識があった場合も、婚約の事実を知っていた可能性が高くなります。

婚約指輪を常に着けていたなど、外見からも婚約関係が明らかだった場合も証拠になり得ます。

浮気相手が婚約の事実を知りながら関係を持ったことが証明できれば、慰謝料請求の可能性は高まります。

4.当事者間での話し合いを行う

証拠が揃ったら、まずは当事者同士での話し合いを試みるのが一般的です。

感情的になりがちですが、冷静に対応することが重要です。

話し合いの場では、集めた証拠を示しながら、慰謝料の支払いについて具体的な金額や支払い方法を提案しましょう

話し合いの内容は必ずメモを取り、できれば録音するなど記録に残しておくことをおすすめします。

合意に至った場合は、必ず示談書を作成して双方が署名・押印することで法的効力を持たせます。

話し合いが難航する場合や、相手が誠実に対応しない場合は、次のステップに進みましょう。

5.内容証明郵便で正式に請求する

当事者間での話し合いがうまくいかない場合は、内容証明郵便で正式に慰謝料を請求します。

内容証明郵便とは、いつ、誰が、誰に、どのような内容の文書を送ったかを公的に証明する郵便物です。

内容証明郵便には、婚約の事実、不貞行為の事実、それによる精神的苦痛、具体的な請求金額と支払期限を明記します

文面は弁護士に依頼して作成するとより効果的で、法的な説得力が増します。

内容証明郵便を送ることで、相手に対して法的措置を取る意思があることを明確に示すことができます。

支払期限は通常2週間から1ヶ月程度設定するのが一般的です。

6.裁判所に調停申請や訴訟提起を行う

内容証明郵便を送っても相手が応じない場合は、裁判所での手続きを検討します。

一般的には、いきなり訴訟ではなく、まず調停を申し立てるケースが多いです。

調停は裁判よりも費用や時間の負担が少なく、非公開で行われるため、プライバシーも守られます

調停で合意に至らない場合は、民事訴訟を提起することになります。

訴訟では、これまで集めた証拠をもとに、裁判官が慰謝料の支払いについて判断します。

裁判所での手続きは専門知識が必要なため、弁護士に依頼することを強くおすすめします。

訴訟で勝訴した場合、強制執行などの手段で確実に支払いを受けることも可能になります。

弁護士に婚約中の浮気問題を依頼するメリット

婚約中の浮気問題に直面したとき、自分一人で対処しようとする人も少なくありません。

しかし、感情的になりやすい状況で冷静な判断を続けることは難しいものです。

そこで専門家である弁護士に依頼することで、様々なメリットが生まれます。

当事者との直接的なやり取りを避けられる

浮気された後の相手とのやり取りは、精神的に非常に苦痛を伴うものです。

感情的になるあまり、冷静な判断ができなくなることも少なくありません。

弁護士に依頼することで、相手とのやり取りを弁護士に任せられるため、精神的な負担を大きく軽減できます

また、相手からの言い訳や感情的な反応に直接対応する必要がなくなるのも大きなメリットです。

弁護士は法的な立場から冷静に交渉を進めるため、感情的な対立が深まるリスクも減らせます。

浮気相手との接触も避けられるため、余計なトラブルを防止する効果もあります。

適切な慰謝料額を請求することが可能

慰謝料の相場は個々のケースによって大きく異なります。

自分で金額を決めようとすると、低すぎたり高すぎたりして適切な補償が得られない可能性があります。

弁護士は豊富な経験と専門知識から、あなたのケースに最適な慰謝料額を算定することができます

過去の判例や類似事例を参考に、婚約期間や浮気の程度、精神的苦痛の大きさなどを総合的に考慮して金額を決定します。

また、慰謝料だけでなく、結婚準備に要した費用の賠償など、請求できる項目を漏れなく把握できます。

根拠のある適切な金額を提示することで、相手も納得しやすく、解決がスムーズに進むことが多いです。

有利な条件での解決交渉ができる

弁護士は交渉のプロフェッショナルです。

法的知識を武器に、あなたにとって最も有利な条件を引き出す交渉術を持っています。

弁護士が代理人として交渉することで、相手に法的な圧力をかけられ、誠実な対応を促すことができます

相手が弁護士を立てている場合も、対等な立場で交渉できるため不利になることを防げます。

また、話し合いが難航した場合の調停や訴訟についても、スムーズに移行できるのも大きなメリットです。

示談書の作成など法的文書の準備も確実に行えるため、後々のトラブルを防止できます。

弁護士費用は決して安くはありませんが、適切な慰謝料を獲得できる可能性が高まることを考えると、結果的に経済的にもプラスになることが多いでしょう。

あわせて読みたい
離婚の弁護士費用の相場はいくら?事例別の費用と節約法を解説 離婚を考えた時、弁護士に依頼するべきか迷う大きな理由のひとつが「費用」ではないでしょうか。 「離婚弁護士の費用っていくらかかるんだろう」「高額な費用を払う価値...

よくある質問

婚約中の浮気問題に関して、多くの方が共通して抱く疑問について、法律の専門家の見解をもとに回答します。

よくある質問
  • 結婚後に婚約中の浮気が発覚した場合も慰謝料請求はできますか?
  • 婚約中に浮気した相手を許すべきか迷っています。 どうすればよいですか?
  • 婚約中の浮気に対する慰謝料請求の時効期間を教えてください。
  • 婚約中の女性が浮気する心理的な理由はどこにありますか?
  • 婚約中に不貞行為をしてしまった場合の対処法を教えてください。
  • 婚約中の浮気の証拠収集で特に注意すべき点はありますか?
  • 婚約中の彼氏の浮気が発覚した後、弁護士に相談すべきタイミングはいつですか?

結婚後に婚約中の浮気が発覚した場合も慰謝料請求はできますか?

結婚後に婚約中の浮気が発覚した場合でも慰謝料請求は可能です。

ただし、時効(3年)に注意が必要で、婚約中の浮気を知った時点から3年以内に請求する必要があります。

婚約中に浮気した相手を許すべきか迷っています。
どうすればよいですか?

これは極めて個人的な判断です。

相手の反省の程度や浮気の深刻さ、二人の関係性を冷静に考慮し、必要に応じてカウンセリングなどの専門家のサポートを受けることをおすすめします。

婚約中の浮気に対する慰謝料請求の時効期間を教えてください。

婚約中の浮気に対する慰謝料請求の時効期間は3年です。

浮気の事実と加害者を知った時点から起算されるので、証拠を掴んだらなるべく早く法的措置を検討しましょう。

婚約中の女性が浮気する心理的な理由はどこにありますか?

結婚への不安や自由の喪失への恐れ、婚約者との関係の問題、自己肯定感の低さなど様々な理由が考えられます。

個人によって状況は異なるため、一概には言えない複雑な心理が絡んでいます。

婚約中に不貞行為をしてしまった場合の対処法を教えてください。

まずは浮気を完全に終わらせ、相手に対して誠実に謝罪することが第一歩です。

相手の感情や反応に配慮し、信頼回復のために必要なことを率直に話し合いましょう。

婚約中の浮気の証拠収集で特に注意すべき点はありますか?

違法な手段(盗撮・盗聴・不正アクセスなど)での証拠収集は避けてください。

こうした証拠は裁判で使えないばかりか、逆に法的責任を問われる可能性があります。

婚約中の彼氏の浮気が発覚した後、弁護士に相談すべきタイミングはいつですか?

婚約破棄を検討している、慰謝料請求をしたい、または当事者間の話し合いが難航しているならば、できるだけ早く弁護士に相談することをおすすめします。

初期段階からの適切なアドバイスが解決への近道です。

まとめ

婚約中の浮気は、法的にも精神的にも深刻な問題です。

この記事では、婚約中に浮気された場合の具体的な対処法として、婚約破棄や慰謝料請求の方法について解説しました。

婚約は法的な契約として扱われ、不貞行為は不法行為として認められることから、適切な証拠があれば慰謝料請求が可能です。

慰謝料の相場は50万円~200万円程度ですが、状況によって変動します。

法的に慰謝料を請求するには、婚約の証拠や浮気の証拠を収集し、当事者間での話し合いから始め、必要に応じて内容証明郵便や裁判所での手続きに進むことになります。

このような困難な状況では、弁護士に依頼することで精神的負担の軽減や適切な賠償金額の請求、有利な交渉が可能になります。

婚約中の浮気は辛い経験ですが、自分の権利を守るため、冷静かつ適切な対応を心がけましょう。

目次